作者だけを見て、ナイトヘッドとか…アナザヘヴンあたりを想像していたのだけど… まったくちがくて、優しく哀しくお話でした。 流というホームレスが、ゴミ箱から生まれたばかりの赤ん坊を拾うところから話が始まります。 生きる気力、意味をなくしていた流にとって、この赤ん坊は 後に、まさしく彼の生きる気力、希望になるのですが… 最初は、やっぱり育てることにためらいがあるんですよ。 あたりまえです。 普通の生活をしている人だって、赤ん坊を拾ってしまっても育てられませんもん。 それが、仕事も家もないホームレスの流。 何度も何度も、赤ん坊を手放そうとするのだけどうまくいかず 結局は、ホームレス仲間に助けてもらいその赤ん坊、アナンを育てることに。 日々成長してゆくアナンですが、ふと彼には不思議な力があることに気づき… ってな話なんです。 読み終わったあとの第一感想が(笑) この本の主役は、誰なんだろう?でした。 おそらく、流なんでしょうが…私には、アナンが主役に思えて仕方なかったな。 アナンを育てあげるために選ばれたのが流。 流にも、人に言えない過去や悩みがあるのだけど…それもすべて昇華しての最期。泣けますわ(T▽T) いろんな人とのエピソードが、ちょこちょこ書かれていて飽きずに読めました。 あとあと! 作中に出てくる、モザイクアートのシーンは本当に惚れ惚れします。 文章だけですが、もうスゴイ。 目の前にあるかのような描写にどきどきしました。 人生の始まりは、散々なものだったけども アナンの生活はとっても輝いています。そしてそれは、これからも確実に。 それがとってもうれしいラストでした。 で。 アナンはいったい何者なんでしょうかね?(笑) |
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