This Archive : 200602
●最後の記憶●綾辻行人●
![]() | 最後の記憶 (2002/09) 綾辻 行人 商品詳細を見る |
もう、空いた口が塞がらなかった作品です。
オマケにジャンル分けが難しいと思う。この話。
ホラーミステリー?
んー。違うーーー。
ホラーというほど、怖くないし。
ミステリーというほど、謎があるわけでもなし。
(ま、まぁまったくなくもない)
!!ネタバレアリ。注意!!
若年性痴呆症を患った、母。
しきりにバッタと、雷を怖がります。
それは、徐々に記憶を失ってゆく母の最後の記憶。
その謎に息子の森吾が、乗り出すのだけど…。
この、森吾も航空力学なんつーものを勉強してる割には
精神的に危ない…(まぁ、これがのちのち絡んでくるのだけど)
途中「バッタ、バッタ」うるさいんじゃっ!と、何度思ったことか(^^;)
おかーさんが弱っていくたびに、どんどん自分の世界に入っていっちゃうの。
そのあたりは、ちと怖い(笑)
バッタの描写で「チキチキチキチキ」と、羽を鳴らす音がよく出てくるんだけど。
これが、もうラストで
あほか、と。
そんなのありですか?と。
無性に腹が立ってしまいました。
オチはね、特にイヤでもなく賛美するでもなく。
気にならなかったけど、もう、チキチキチキチキが。
あぁぁぁぁぁあ、もう。なんだよっ!と。
いろんな衝撃を味わってください(笑)
彼の作品は、殺人鬼しか読んだことないけど…。
この作品がすごく面白かっただけに…残念。
でも、まだ数冊だからね。
もうちょっと読んでみたら、お気に入りの作家さんなるかな?
●慟哭●貫井徳郎●
![]() | 慟哭 (創元推理文庫) (1999/03) 貫井 徳郎 商品詳細を見る |
いやー、もう。
最初っから犯人分かっちゃった(T▽T)
文章も大変上手だし、話の構成の仕方や内容も面白かっただけに…。
残念です。わーん。ドキドキしたかったよう。
内容は、幼女連続殺人事件を追う警察と、宗教に救いを求める謎の男性の話。
これが交互にきます。
警察内部のやり取りなんかも、意外に読みやすく面白かったー。
あと、なんだか最近宗教が関わってる小説を読むことが多くて(苦笑)
ちょうどコレに、カバラのことが出てたんだけど
さっきぽん仔しゃんから、カバラ占いってあたるよー!と言われ…。
偶然なんだけど、すごいびっくりした(笑)
そして、ほんとに当たってた……(二度びっくり)
で、結局私はミステリーには、どのようなオチを持ってくるかですべてを決めてしまう人なので
最初に犯人が分かってしまった分、ちょっと…な作品なんですが
その分、伏線の緻密さや、文章で楽しめたような気がします。
これ、佐伯役は椎名桔平がいいと思うなー。あくまでも個人的意見ですが。
●プロミス●
![]() | PROMISE <無極> (2007/09/07) 真田広之、チャン・ドンゴン 他 商品詳細を見る |
今日、観てきました。普通に座ってる分には背中は大丈夫だったのだけど
ちょっとびくつきながらの2時間。
心配は無用で、トイレすら行かず(←2時間の映画で必ず1度は行きたくなる人)
ひたすら、映画の世界へとトリップしてました(笑)
なんとなく、前評判はあまりよろしくなさそうね…と、感じながらの鑑賞だったのだけど。
私、爆笑でしたけど?
あまりにも笑えるので、これは笑っていいのかどうかぴのしゃんにメルまで出しちゃいましたよ。
無事お許しが出たので、心置きなく笑ってきました。
……笑えるよね?
どんだけ、足速いんだよ!と。
いのしし(…牛?)と一緒になって走る、崑崙。
すばらしいです。
まぁ、しまいには空飛んでましたけどね。
でも、この崑崙の純朴さというか…健気さが、たまらなく可愛くて。
どんなにひどいことをされても、忠実に主人に仕えるさまが、ハチ公を思い出してしまいました。
優しいなぁ。
真田さんは、まぁ置いといて…(でも、北京語すごい上手!セリフ、本人が言ってたよ!)
無歓!!!ニコラス・ツェー!!!
なんて美しいのでしょうか。これだけ「美」という言葉が似合う人も見当たりませんね。
グッ!でも笑わせていただきましたが、鼻血でもいい感じ。
イイオトコと鼻血。なんてぴったりな組み合わせ!←!
アクション場面などでは、ちょっとカメラアングルが変わりすぎて
もっと一場面で、じっくりみたいのにーー、なんてことも思いましたけど
映像はきれいだったし、話のストーリーはともかく、ファンタジーとしてみる分には、充分楽しめました。
私は、オススメします。
これ、絶対「おもしろい!」って人と、「なにこれー」って人に分かれると思うけど(苦笑)
余談ですが。
一番びっくりしたのが、映画の始まる前の宣伝。
「チャン・ドンゴンプレミアムなんとかボックス」が発売されます、みたいなさ。
値段を見て、横に並んで座ってた友人3人揃って身を乗り出しました。
オマケに静かな映画館に響く、私たちの声。
「たかっ!!!」
私なんて、危うくポップコーン吹いて、前の人に雪降らすとこだった…。
危ない危ない…。
●デルフィニア戦記第三部−動乱の序章−(1〜5)●茅田砂胡●
![]() | 動乱の序章〈1〉―デルフィニア戦記 第3部 (中公文庫) (2003/11) 茅田 砂胡 商品詳細を見る |
またもやネタバレアリ。気をつけてください。
ほんと、毎回同じこと書いて申し訳ないのだけど(笑)
回を増すたびに、面白くなります。
今回は、第二部から続いてるので(第二部終了でめでたしめでたし、と終わってるわけではない)
大変深いです。内容が。
オマケに、いろんなことがありすぎる(笑)
ほんとに、ありすぎる。
ジャックバウアーもびっくりだよ、こりゃ。
ウォルの妾問題や、リィの世界もほんのちょっと分かってきたり。
シェラの変化や、タウの問題も!(ジルやイヴンのこともそうだしね)
恋愛関係がだいぶ進んだので(笑)そっちの意味でも、最終章が楽しみなのだー。
しっかし、ほんとデルフィニア狙われすぎ!(爆)
これを考えると、十二国記は平和だな…。国王さえ起っていれば何とかなるものなー(苦笑)
まぁ、クーデターもありうるわけだけど、デルよりは…安心して寝れそう。
三部では、とうとうウォルが捕虜になってしまうのだけど…。
あの、処刑場(競技場)でのシーンは、映像で見て見たいと心から思います。
読んでて鳥肌が立ったーーー(T▽T)
リィ登場のシーンなんか、特に!!!かっこいいぞーー。
最終章では、ファロットのこともそうだけど、リィの今後もあるんだよなー。読むのが楽しみな反面、怖い。
…上手くまとまって欲しい(T▽T)
ウォルは、リィがいないと…ダメな気がするのだもの。
愛情、友情、すべてを含んだ「縁あってのもの」としてそばにいてあげて欲しいぞ。
●都市伝説セピア●朱川湊人●
![]() | 都市伝説セピア (2003/09/23) 朱川 湊人 商品詳細を見る |
花まんまが、面白かったのでほかの作品も…ということで読んでみました。
これも、短編集だけど…。
タイトル通り、花まんまに比べると…ちょっとホラー系のお話ですね。全部。
すべてのお話のラストで、唸らせられましたよ。
一番好きなの(面白かった)は、「昨日公園」
親友を事故でなくしてしまう一日を、何度も何度も繰り返す少年のお話。
助けたいのに、助けられない。
助けようとすればするほど、もっとひどいことになってしまう。
誰かが助かった=ほかの誰かがいなくなる、ってことに繋がるのよね。
ちょっとかわいそうだったけど、ラストでびっくりしてしまった。
あと、怖かったのが「死者恋」
これ、桐野夏生さんのお話に出てくる女の人みたい(笑)
こんなに思われてもねぇ…と、ゾクリとしてしまった。
若くして亡くなった青年に恋する2人の女の人のお話。
なんかドロドロしてて…うひー。私はヤダなぁ。
精神的に、いただけない怖さです。
この作家さん、ほんと読みやすいので大変気に入りました。
ほかのもチャレンジーしてみよーっと。
●さよならバースディ●荻原浩●
![]() | さよならバースディ (2005/07) 荻原 浩 商品詳細を見る |
ちょっとほろりときてしまいました(笑)
あー、なんか最近涙腺弱ってるよ。いつもは泣かないような話なんですが…。
疲れてるのかな、私…。
●●●ちょいネタバレアリ!!●●●
この作者さんは、「明日への記憶」という若年性アルツハイマーのお話を書いた人ですね。
ラストシーンが、とても気に入ってしまい是非違う本も!と張り切って読みました。
ボノボという種類のサル(チンパンジーに非常に近いそうですが、とても賢い)のバースディ、3歳。
とある研究所で、人間の言葉を教えられて暮らしてます。
そして今では100近くの単語を理解し、自分の意思すらも周りの人間に表示できるほどです(以前、手話で意志を示すゴリラのお話があったと思うのだけど…バースディは、コンピューターのキーボードです)
そのバースディの研究者の一人、真(まこちゃん・笑)が主人公です。
彼の師でもある、安達教授の死がまず第一の謎。自殺とされているけど…ほんとは?
その後、彼の助手でもある恋人の由紀が謎の自殺。
オマケに、まこちゃんがプロポーズをひた日と来たもんだ。
まさか由紀が自殺するなんて思ってもなかったまこちゃんは、相当ショックを受けます。(だってなーんにもしらないんだもの、まこちゃん・苦笑)
しかも由紀が自殺した現場が、バースディの目の前。
そこで、まこちゃんは考えるわけです。
バースディは、由紀が自殺にしろ誰かに殺されたにしろ何かを見たはずだ!って。
そこからが話の展開が速かったです。
バースディに語らせるわけですよ、当日の出来事を。
もういない由紀の変わりに、あの日と同じ色のワンピースを着せ、同じ身長のあたりになるように吊り下げます。
バースディは、由紀も大好きなもんですから喜んでまとわりついたりするんですね←これがちょっと切ない。
最初はなかなか上手くいかなかったことが、少しずつ。少しずつ、進み始めて…。
謎が解け始めます。それでも、由紀や安達が帰ってくるわけでもなく……。
物足りなかった点といえば、まこちゃんの恋のライバルである彼があっさりと味方になってしまうところ(笑)
もうちと、ゴタゴタしてもえがったのじゃないのかしらー。
あーでも、恋愛小説じゃないもんね…。
ラストの種明かしでの、由紀の遺言ともいえるプログラム。
ここがもう、泣き所(笑)
彼氏彼女の関係は、そこまで書かれてたわけじゃなかったけど
ここのシーンで、もうすべてOK!と。
こう言った動物の能力のお話は大好きなので、すごく楽しめました。
バースディのこれからを思うと、悲しくなりますが
(私は絶対に無理だと思うのだけどなー)
いろんな意味で、おもしろかったお話でした。
●ダレカガナカニイル…●井上夢人●
![]() | ダレカガナカニイル… (講談社文庫) (2004/02) 井上 夢人 商品詳細を見る |
この方…。岡島二人さんのPNで、活躍されてた一人だそうですね。
全然知りませんでした^^;
岡島二人さんは、この間チラリと目にして気になってはいたのだけど。
なんの因果か、ソロになられてはじめての作品を最初に拝見することに(笑)
えーと。このお話は…。
ミステリーあり、SFあり、宗教問題あり、ともうネタ満載。
いろんなことが詰め込まれすぎてるので、頭も混乱。
オチでも、頭が混乱。
わけがわからなくて途中から、読み直したほどです。
あらすじは
とある宗教団体の警備を任された西岡は、本社からの厄介払いで左遷されたうようなもの。
その赴任当日。
地域住民とのいざこざを目の当たりにして、うんざりしていると
警備している教団内部で教祖の焼身自殺と思われる火事が発生。
その直後、西岡の頭の中で自分の物ではない第二の人物の存在を感じます。
それは誰なのか?
素直に考えると、精神的不安から自分が作り出してしまった人格って考えられるのだけど、どうも、違う。
もちろん病院にも通いますが、声が消えることはない。
そんな中、現れる疑問。
果たして、教祖は自殺なのか?
そして、自分の中の人物は一体誰なのか?
ってのが、主なストーリー。
西岡は、その謎を解くために頭の中に存在する人物と共に
最初は反発しながらも、謎解きを始めます。
その後発覚してゆく、教団内部のこと。
そして、そこには……
って感じです。
もうね、普通に考えればすんなりと終わりそうなストーリーなのだけど
これまた色々絡み合っちゃって。
こんなに長くしなくてもいいんじゃないかなー、って思いました。
文庫本で3cmの厚さ←測った(爆)
オチも、わけがわからず(あ、オチの内容はしっかり書かれてるのだけど、私が理解できなかっただけ)、もっとちゃんと理解するにはもう一度読まなきゃだめそうです(笑)
つーか、中の人物がアレなら、アレはどーなるんだよ…的なことです。
ふぅ。
なんだか、読んでて疲れる本でした。
面白くなかったわけでもなく……なにが不満なんだろうなぁ。
なんかしっくりこないです…(T▽T)
でもほかの作品も、読んでみようっと。
●容疑者Xの献身●東野圭吾●
![]() | 容疑者Xの献身 (2005/08/25) 東野 圭吾 商品詳細を見る |
読まれた方も多いんではないでしょうか。
直木賞も取られたことだし、ますますこれからに期待してしまう作家さん、東野さんのお話です。
これ、ラブストーリーですね。
ミステリーじゃなく、ラブストーリー。
探偵ガリレオでおなじみの、湯川助教授が出てる…とのことで楽しみにしてたんですが…(湯川ファン・笑)
思わず、泣かされそうになりましたよ。
主人公のうちの一人である、石神がもう……。
先ほどの、東京タワーでの感想でも書いたのだけど(苦笑)
「無償の愛」
なぜここまで靖子に入れ込んでしまうのかが不思議だけど、途中からはそんなことは
どうでもいいくらいお話に引き込まれました。
もうね、オチもあぁなるほどって思う前に、石神が切ない。
途中、「いやだ、脅すの?この人…」なんてことも思ったですが。
土下座して謝りたかったです(苦笑)
すみません、私汚れすぎてました。もう、真っ黒です。ほんとスミマセン。
ラスト数行なんて、ほんとに石神の慟哭が聞こえてきそうでした。
湯川助教授も辛かったと思う。
思うのだけど、どうしても石神の意思を優先してあげて欲しかった……。
●東京タワー●リリー・フランキー●
![]() | 東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~ (2005/06/28) リリー・フランキー 商品詳細を見る |
泣けるとは聞いていたのだけど。
……泣けました(T▽T)
久しぶりに突っ伏して泣きました(私の頭の中の消しゴム、以来ですよ)
リリーさんをTVで拝見するかぎり、どこのエロおやじだよ、オイってな印象を受けてたんですが(スミマセン)
がらりと変わりました。
優しいです。
このお話の中に登場する人みんな、優しいのです。
お話は、リリーさんの自伝のような感じでしょうか。
オカンとオトンとの日々を、書かれておりますが。
母親の愛情というか…なんていうんでしょうね、おそらくオカンは人間的にも愛情に溢れてる人だったんじゃないでしょうか。
最後のカンカンの中に入っていたお手紙で、たまらなくてたまらなくて
子供たちの布団の中に忍び込んでやろうかと思いました←?
無償の愛。
思わず、そんな言葉を思い出しました。
中学卒業の時に、担任が教えてくれた言葉です。
「自分の隣にいる人を、無条件で愛してあげなさい」と。
私は、オカンのような愛情をかけてやれてるのだろうか…と、ふと考えました。
余談ですが。
本文中に登場する数年前の「桜の咲き乱れる中、降り続く雪」
私も、しっかりと覚えてます。
幻想的以前に、恐怖を覚えました(笑)
しっかりと、画像は撮ったけどね。
| HOME |















